認知症の兆候に気づいたら?親を病院に連れて行くべきタイミングと対応策

エンディング

親の行動に「あれ?」と感じる瞬間が増え、もしかして認知症では…と不安になることがありますよね。

認知症かもしれない親の行動

認知症の初期症状は、普通の「うっかりミス」と混同されやすいですが、以下のような行動が頻繁に見られるようなら、注意が必要です。

  1. 物を置いた場所を忘れる いつも使っているものを置き忘れたり、探しても見つけられなかったりすることが頻繁に起こる場合。
  2. 同じ話を繰り返す 同じ質問や話題を短い間に何度も繰り返すことが増えてきた場合は、短期記憶に問題があるかもしれません。
  3. 時間や場所の感覚があやふや 日付や季節を混同したり、自分がどこにいるのか分からなくなったりすることがある場合。
  4. 料理や家事ができなくなる 料理の手順を忘れてしまったり、簡単な家事でも混乱するような場面が増える。
  5. 言葉が出てこない、会話が難しい 言葉がすぐに出てこなかったり、会話が途切れ途切れになってしまったりすることが増える。

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具体的にどんな行動?

1. 日常の物忘れが頻繁になる


毎日同じ場所に置いていた財布や鍵が見つからず、「誰かが盗んだ」と怒り出す。実際には冷蔵庫や思いもよらない場所に置いていた。

  • ポイント:
    単なる「うっかり忘れ」ではなく、物を置いた記憶そのものが抜け落ちている場合が認知症の特徴です。

2. 慣れた場所や手順がわからなくなる


長年通っていた近所のスーパーや自宅に帰る道がわからなくなり、迷子になる。

  • ポイント:
    日常的に行っていた行動や移動に混乱が生じる場合は、記憶や認知機能の低下が疑われます。

3. 時間や状況の認識が曖昧になる


朝食を食べたばかりなのに「まだ朝ごはんを食べていない」と言い、再び食事を要求する。また、約束の時間を完全に忘れてしまう。

  • ポイント:
    時間の経過やスケジュール管理が難しくなるのは、認知機能の低下を示すことがあります。

「誰かが盗んだ!」「私がそんな場所に置くはずがない、あなたがやったんでしょ?」

「冷蔵庫に置いたのは理由がある。外に出しっぱなしだと危ないからだよ。」

「何度も言ってるけど、鍵がなくなったんだよ。」

「知らない人が家に来て鍵を持って行った。」「昨日、誰かが私を探して家の周りを歩いていた。」

「どうしてこんなことが起きるの!あなたのせいよ!」

「えっと、その……あれが……どこに行ったのか分からなくて。」

「いや、そんなはずないよ……でも……なんでだろう?」

認知症かも?病院はどこに連れて行けばいい?

認知症かどうか判断するためには、専門医の診断が必要です。初めての診察は次のような医療機関が適しています。

  • かかりつけ医(内科)
    最初に相談するのは、親が信頼しているかかりつけ医が安心です。基本的な検査や診察を通じて、必要であれば専門医を紹介してもらえます。
  • 認知症外来・専門医
    認知症を専門とする外来や神経内科、精神科が適しています。MRIやCTスキャンを使った脳の画像診断を行い、認知症の種類や進行度を確認します。
  • 地域包括支援センター
    介護や認知症に関する相談ができる場所です。地域ごとの情報やサポート体制についても教えてくれるので、適切な医療機関の紹介を受けることができます。

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認知症の検査はどんなことをするの?

1. 問診と観察

  • 内容:
    • 本人や家族への症状や生活状況のヒアリング。
    • 物忘れの頻度や状況、日常生活の変化を確認。
    • 性格や行動の変化、既往歴(脳卒中や糖尿病などの病歴)も確認。
  • 目的:
    認知症の種類や進行度を把握し、次の検査の指針を立てる。

2. 認知機能検査

  • 代表的なテスト:
    • MMSE(Mini-Mental State Examination):
      簡易認知機能検査で、記憶力や計算力、言語能力を評価。30点満点で、24点以下が認知症の疑いありとされる。
    • 時計描画テスト:
      指定された時間をアナログ時計に描く課題で、空間認識能力や計画性を確認。
    • 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R):
      日本で広く使われる検査で、認知機能を具体的な質問でチェック。
  • 目的:
    認知機能の低下を数値で評価。

3. 身体検査・血液検査

  • 内容:
    • 血液検査で甲状腺機能やビタミン不足など、認知症に似た症状を引き起こす要因を調べる。
    • 高血圧や糖尿病、動脈硬化など脳に影響を与える疾患も確認。
  • 目的:
    認知症の原因が他の病気によるものかを判断。

4. 画像検査

  • 代表的な方法:
    • MRI(磁気共鳴画像)やCT(コンピュータ断層撮影):
      脳の萎縮や梗塞、出血の有無を確認。アルツハイマー型認知症では脳の特定部位(海馬など)の萎縮が見られる。
    • PET(陽電子放射断層撮影)やSPECT(単一光子放射断層撮影):
      脳の血流や代謝状態を調べ、認知症のタイプを特定。
  • 目的:
    認知症の種類(アルツハイマー型、血管性認知症、レビー小体型など)を診断。

5. 心理テストや神経心理学的検査

  • 内容:
    • 記憶、注意、言語、視空間認知、実行機能などの多面的な評価。
    • 数時間かけて細かい認知機能を測定することも。
  • 目的:
    認知機能の具体的な弱点や得意な部分を明確にする。

6. その他の検査

髄液検査:
アルツハイマー型認知症のバイオマーカー(アミロイドβやタウタンパク質)を測定。

脳波検査:
異常な脳波の有無を調べることで、てんかんやプリオン病など特定の疾患を排除。

検査結果を基に、認知症の種類や進行度を判断し、治療や生活支援の方向性が決まります。疑いがあれば早めに受診することが大切です。

認知症だった場合、家族としてできること

親が認知症と診断されたら、気持ちの整理が必要です。まずは、落ち着いて以下のステップを考えましょう。

1. ケアプランを立てる

介護認定を受け、適切なケアプランを作成することが大切です。市区町村の介護保険窓口で相談し、ケアマネージャーのサポートを受けましょう。これにより、必要な介護サービスや施設の利用ができるようになります。

2. 適切なサポート体制を整える

在宅介護を続ける場合、訪問介護やデイサービスを活用することが重要です。また、ショートステイなどを利用して、家族の負担を軽減することも考慮しましょう。

3. 家族の心のケアも忘れずに

認知症の親を介護することは、精神的にも体力的にも負担が大きいです。家族同士での情報共有や、専門家による相談サポートを受けることが大切です。必要に応じて、カウンセリングも活用しましょう。

認知症に向き合うために

症状の兆候説明対応方法
物忘れが激しい日常的な物の置き場所を忘れることが頻繁に起こる重要なものは一定の場所に置く習慣をサポート
同じ話を繰り返す同じ質問や話を短い時間で何度も繰り返す丁寧に答えつつ、焦らず見守る
家事ができなくなる料理や掃除など、簡単なことでも混乱する必要なサポートを増やし、リハビリを検討

1. 環境の工夫:わかりやすい部屋づくり

  • エピソード:
    母親が夜中にトイレを探して部屋中を歩き回り、結果的に別の部屋で失禁してしまった。部屋の構造がわかりにくかったことが原因だった。
  • 工夫:
    • トイレまでの道に矢印や案内を貼る。
    • トイレのドアに大きく「トイレ」と書いた紙を貼る。
    • 夜間には足元灯を点け、親が迷わないようにする。
  • こうしたらよかった:
    トイレの場所だけでなく、寝室から他の部屋まで簡単に移動できるよう動線を整理しておけばよかった。

2. スケジュールの工夫:生活リズムの共有

  • エピソード:
    父親が「食事を食べていない」と何度も言い、短時間で3回もご飯を準備することになり、家族が疲れてしまった。
  • 工夫:
    • 食事や日常のスケジュールをホワイトボードに記入し、「○時に食事済み」と書き込む。
    • 食事後の食器を目立つ場所に置いて、「食べ終わった」ことを視覚的に示す。
    • 毎日の生活リズムをできるだけ同じにする。
  • こうしたらよかった:
    食事を記録する仕組みを早く導入しておけば、家族が同じ説明を繰り返さずに済んだ。

3. コミュニケーションの工夫:否定しない対応

  • エピソード:
    母親が「私の財布がない!泥棒だ!」と怒り出し、家族全員が困惑。実際にはタンスの奥にしまっていた。
  • 工夫:
    • 否定せず、「一緒に探そう」と穏やかに対応。
    • 貴重品を家族が管理し、母親には偽物の財布やお金を持たせることで安心感を与えた。
    • よく物を置く場所に印をつけたり、物が散らからないよう整理整頓を徹底する。
  • こうしたらよかった:
    怒りに正面から反論せず、「なくなったことは大変だね」と共感をもっと早く示していれば、母親が落ち着くまでの時間が短縮できた。

困ることと対策まとめ

  1. 記憶の混乱: トイレや部屋を迷う。→ 環境をシンプルにして案内を工夫。
  2. 繰り返しの要求: 食事や行動を忘れる。→ ホワイトボードや記録で視覚的に管理。
  3. 感情の爆発: 急に怒る、疑う。→ 否定せず共感しつつ穏やかに対応。

認知症のケアでは、「安心感」を与える工夫が重要です。小さな工夫を重ねて、親も家族も穏やかに過ごせる環境を作りましょう。

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